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北朝鮮の核実験で「死の灰」 IAEA事務局長が懸念

北朝鮮の核実験で「死の灰」 IAEA事務局長が懸念


 国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は8日、もし北朝鮮が核実験をすれば日韓両国など東アジア地域に大量の「死の灰」が降り、深刻な放射能汚染を引き起こすとの懸念を表明した。また、同国が核兵器5、6個分のプルトニウムをすでに保有し、それを兵器化する技術があるとの見方もあわせて示した。そのうえで「核実験は誰の利益にもならない」と北朝鮮に自制するよう呼びかけた。

 エルバラダイ事務局長は米CNNテレビの討論番組に出演し、北朝鮮が核実験をすれば、「実験後に何が起きるかわからない。死の灰を降らせないようにするために、北朝鮮がどれだけの核技術を持っているかもわからない」と率直に述べた。しかし、「多くの死の灰が出ることは明らかだ」と明言した。

 そのうえで、北朝鮮が実験を強行した場合は、IAEAの調査団が現地入りして環境面などへの影響を調査する用意があるとも表明した。

 また、番組の司会者が北朝鮮は「核兵器6個前後をすでに保有している」との見方があることについて尋ねたのに対し、同事務局長は「私たちの推計に近いと思う」と語った。そして、北朝鮮が「核兵器5、6個を製造できるプルトニウムを保有し、それを兵器化できる工業的基盤があったことも私たちは知っている」と述べ、米政府の情報部門と同様、IAEAも北朝鮮が一定個数の核兵器を保有していると見ていることを認めた。

 エルバラダイ事務局長は「だから私は、北朝鮮が核実験で国際社会を挑発する以外に何か得られるとは思えない」「核実験はパンドラの箱を開けるようなものだ。その結果、何が起きるかわからない」などと述べ、北朝鮮に「無謀な行動」を控えるよう訴えた。
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by ulutimagold | 2005-05-18 20:30 | 外交